部屋のオーナーが突然やってきた

以前から突然やって来る事は結構あった

いろいろと差し入れを持って来てくれた。
そんな時はほぼ事前の連絡もなしにピンポンとチャイムが鳴った。

オーナーもこのメルバレーに暮らしている。
丘の上の方の大きな一軒家ばかりが並んでいる一角にある。

一体どれほどの広さがあるのか見当もつかない。
リビングも恐ろしい広さだ。

今私が借りている部屋も、賃貸用ではない。
以前親族が住んでいたところだ。

私が部屋を探している時に、エイジェントから頼まれたと聞いた。

中華菓子の差し入れを持って来てくれたけど

本当は、困った事がないか様子を見に来てくれたみたいだ。
とっても優しいのだ。

撤退する事に決めた途端に、やたら来客が増えて困っていると伝えた。
やけにバカ受けした。

退去の日程はいくらでも変えてもらって構わないから。
いくらでも遠慮なく言ってくれと言われた。

本当にうれしい。
でも日程は極力守るようにしよう。

そうしないとまたズルズルと居残ってしまうことになる。
私のいい加減さにまた火が付いてしまう。

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