「イポー駅」から、いかにも旧市街らしい路地裏に
旧市街は「イポー駅」の東側に広がっている。
イポー駅とキンタ川に挟まれた地域が旧市街。
キンタ川を越えると新市街になる。
「イポー」は19世紀に錫(すず)が取れたことによって著しい成長を遂げた。
旧市街には、イギリスの植民地時代に建てられた美しい建築物が当時のままの姿で残されており、当時の息吹を感じる事ができる。
そういった「ペラ州」「イポー」の歴史を詳しく知りたい時は、後述の博物館へ。
イポー駅
イポー駅はイポー観光の中心的な存在。
コロニアル建築の白亜の宮殿のような姿が美しい。
「イポー歴史遺産」の認定されている。
駅前に飾ってある「遺産」銘板にはイポー駅の歴史について書かれている。
1894年にイポーとバトゥガジャを結ぶキンタ渓谷鉄道が開業。
第一次世界大戦の困難を乗り越えて、1917年に駅舎が完成したとある。
「イポーのタージマハル」とも呼ばれているそうだ。
昔は駅舎の2階と3階にホテルがあったと言う。
残念ながら、今は閉鎖されてしまっている。
それにしても随分と雑に閉鎖されている。
きっと錫の採掘で賑わっていた頃は、繁栄の象徴として上流の人々が集まっていたのだろう。
駅舎の中は意外と狭い。
ホームの側からみた駅舎も美しい、旅情を感じる。
クアラルンプール駅ととても良く似ている
ここを起点にイポー観光を始めるとする。
時計台(バーチ メモリアル クロック タワー)
イポー駅からは歩いて5分ほどのところにある。
周囲は州立モスクや、市役所などのコロニアル風の歴史的建造物に囲まれている。
ペラ州で英国初代駐在官となったJames W. W. Birchを讃え1909年に建てられた時計塔。
このバーチは植民地から国を解放しようという現地人によって暗殺されたと言うのを知るとちょっと複雑な心境になる。
この時計台を見てローカルさんはどう思うのだろう。
この時計台から路地裏散策を始める。
コンキュベイン通り Concubine Lane
時計台からイポーの旧市街で一番有名な「コンキュベイン通り」を歩く。
地図の青色の点線部分。
いかにも旧市街という雰囲気が漂っている。
沢山の土産物屋、カフェ、デザートの店、麺屋、などが並んでいる。
さっさと歩けば4-5分で行けるところを2時間ほどかけて、つまみ食いしながら歩く(笑)。
Concubine Lane=お妾さん通り。
ここには昔々には多くのお妾さん達が住んでいた。
錫で儲けた大富豪やイギリス将校などが正妻さんは広い通りに面した豪邸に、そしてお妾さんをこの通り付近に住まわせたのだそう。
そんなプチ情報を教えてくれたのが、次の訪問地「 Han Chin Pet Soo 」。
ペラ州の歴史を知る、「旧市街」にある博物館
ハンチンペットスー Han Chin Pet Soo
錫の産出によって潤ったイポーの歴史を専属ガイドさんが付いて回って教えてくれる。
1階から3階まで、当時の生活の多くを再現展示してある。
時間が決まっていて、1時間ほどのガイドになる。
今現在はコロナの為、事前の予約が必要になっており、このサイトからでも出来る。
玄関を入ると当時の食事のテーブルセットが再現されている。
当時の台所や、
当時の町の風景も再現されている。
錫の採掘の様子。
約1時間みっちりといかにして客家がここイポーにおいて成功を収めて行ったかを説明を受ける。
入場無料ということではあるけど、最後に寄付を求められる。
「トリップアドバイザー」に1人10リンギットが推奨と書いてあったのでそうした。
ペラ・ダルル・リズアン博物館 Muzium Darul Ridzuan
ペラ州の歴史をいろんな展示物で詳しく知る事が出来る。
この博物館の建物は、かつて錫(すず)の採掘で財を成した富豪の邸宅を改装したもの。
錫(すず) の採掘の歴史に関する展示や先住民族のアスリの紹介、野生動物に関する展示内容が大変興味深いものとなっている。
イポー名物の洞窟寺院
最も「イポー」らしい風景。
石灰岩の山々が連なっている。
どういう地殻変動でこういう事になったのか。
石灰岩の山なので、当然ながら山には鍾乳洞の空洞ができる。
その大きな空洞を利用した中国寺院が荘厳。
旧市街からも近い、ペラトン洞窟寺院
「旧市街」から一番近い洞窟寺院はここ「ペラトン」。
イポーにいくつかある洞窟寺院の中でも最大のもので、1926年に建立された。
イポー駅から路線バスでも行けるので、車を持っていない観光客の方々も比較的行きやすい。
「メルバレーゴルフリゾート」からも近い。
車で15分程度。
階段を上がって門を抜けると大きな洞窟がある。
そこが寺院の入口。
入口から入って正面に大きな黄金色の仏陀が鎮座している。
圧倒される大きさだ。
その他にもたくさんの仏陀が鎮座している。
右上の光は外に出る洞穴。
正面の階段が通じている。
洞穴を抜けるとそこは外。
天国への階段のように上へ上へと昇っている。
登って行くとどんどん眺めは良くなっていく。
さあここからだろうと言う時になって、残念ながらめげてしまった。
次回こそはてっぺんまで登って行ってみたいと思っている。